■目的:
外国人を含めた観光客すべてに対して「災害時にも安心のおもてなし」の対応を果たすために、本訓練を通じて、英語・中国語・韓国語を中心とする外国語による避難誘導の難しさや課題を地域/関係者間で実地で体験し、今後の施策立案や環境整備、さらには行政への提案などに活用していくことを目的とする。
■参加人数:
地域/関係者100名
外国人参加者100名(英語圏・中国語圏・韓国語圏などを中心に)
■参加募集方法:
[事前募集]
各国在日大使館をはじめ、周辺宿泊施設・旅行会社などを通じて、本訓練内容を告知し、参加を募る。
(想定60~80名)
[当日募集]
本訓練地域である浅草/雷門周辺で外国人来街者へチラシを配布、説明を行い、参加を募る。
(想定20~40名)
■プログラム
①外国人参加者各位を予め各語圏別にグループ分けを行い(5~6グループ)、各グループにガイド・添乗員・したまちコンシェルジュ(地元商店/観光事業者などによるボランティア)が帯同し、浅草寺(本堂表)に集合
②各グループ毎、災害発生時の避難誘導を想定しつつ以下のルートを移動
浅草寺⇒(各グループ毎、誘導ルートを検討しつつ移動)⇒隅田公園⇒桟橋⇒
水上バスで両国まで移動⇒江戸資料博物館(自由参加)
③隅田公園/仮設会場では、近代消防による起震車/煙テントの体験をはじめ、放水訓練、近代消防車見学、災害非常食の試食など、数々の防災体験のほか、エキシビジョンとして「纏」「はしご乗り」「放水」などの江戸伝統火消し技能を披露
④併せて各参加協力団体の関連ブースを設置し、防災グッズの展示や、防災情報の提供を図る
■参加協力団体
●浅草商店連合会 ●浅草観光連盟 ●浅草寺 ●浅草ホテル旅館組合 ●東京都 ●台東区
●日本堤消防署 ●浅草警察署 ●JTB・GMT ●JTBサポート ●JGA(日本ガイド協会)
●旅行綜研(添乗員派遣)●はとバス(ガイド訓練)●東京都観光汽船(株) ●東京メトロ
●東武鉄道 ●つくばエクスプレス ●東京都交通局 ●NTTドコモ
●在日各国大使館員などに加えて当日の浅草への外国人来訪者 ほか
■今後の展開
本訓練に対する内/外からの評価は極めて高く(詳細は、本章/・外国人参加者アンケート結果のまとめ
・ワークショップ抄録を参照)、次年度以降も年1回の実施を本プロジェクトの成果として検討していく
09:00 |
●参加者約100名を理解言語基準で5班に分け、浅草周辺地区に分散集合
※詳細は実施エリア地図をご参照ください ※当日参加者は雷門周辺で募集呼び込み開始 |
09:30 |
●開始合図(台東区災害対策本部 区役所10F より 無線発信)
●誘導開始(罹災している状況下を想定して、各班で添乗員が責任者として独自に ルート判断し、安全と思われるルートを選択、10:00を目標に浅草寺境内まで誘導) (注)路上障害物、道標、案内板など、避難誘導に関わる状況を確認しながら誘導する ←各班構成:添乗員1名+下町コンシェルジュ(地元有志数名)+各言語のガイド1名 +外国人参加者約20名程度=24~5名で1班構成 |
10:00 |
●浅草寺境内で集合確認の後、隅田公園に各班別に移動 |
10:30 |
●隅田公園で①開会式②江戸伝統消防三番組による、まとい、はしごのり、木遣り ③日本堤消防署の協力による近代消防による、起震車による地震体験、煙テント体験、放水訓練、近代消防車など見学体験④非常食(非常用けんちん汁)体験⑤その他展示ブース見学⑥防災写真展見学 |
11:30 |
●水上バス乗り場から貸切船で対岸の墨田区両国まで避難移動 |
11:50 |
●隅田川両国船着き場で外国人観光客は下船
※下船後、参加者は自由解散、希望者は江戸東京博物館見学 ※主催者要員はそのまま乗船し、台東区民館のワークショップへ参加 |
12:20 |
●訓練終了 ●お弁当配布 ●台東区民会館8階第5会議室にて休憩 |
14:00 ~ 16:00 |
●ワークショップにおいて、本訓練の課題抽出、意見交換
(会場:台東区民会館8F 第5会議室) |
▲言語圏別に5班に分かれ、添乗員/添乗員/ガイド/したまちコンシェルジュの誘導で、一時集合場所「浅草寺」まで移動
▲火災発生時の煙の怖さを体験できる煙テント | ▲隅田川に向かって豪快な放水訓練 |
▲地震の揺れを体験できる起震車体験 | ▲非常食缶詰を開けて、「けんちん汁」の炊き出し、試食 |
▲水上バスで両国まで移動、船中でアンケート記入を行う |
▲誘導者となった添乗員/ガイド/したまちコンシェルジュが、本訓練の課題整理を行う
▲一時集合場所である浅草寺でスタッフから、今後の訓練/イベント内容とスケジュールが伝えられる
▲工事中の東京スカイツリーをバックに、外国人参加者一同の記念撮影
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